★復活?「久米宏のTVスクランブル」

今朝の日刊スポーツ「久米キャスターが日テレでレギュラー復帰」というニュース。
4月から日曜8時枠、アジア各国のさまざまな情報を提供する番組、とあるが、番組内容は放送開始まで流動的な感じがする。
現在の日曜8時、といえば、NHKが長期低落傾向だが視聴率は取れる大河ドラマ、日テレが「びっくり日本新記録」の焼き直しの「ワールドレコーズ」、TBSが長寿番組の「どうぶつ奇想天外!」、CXが浜田雅功司会「ジャンクSPORTS」、テレ朝が「大改造!!劇的ビフォーアフター」、テレ東は独自路線の「日曜ビッグバラエティ」と、日テレ以外は強力番組が並ぶ。
日テレの日曜8時と言えば、長寿番組だった「天才!たけしの元気が出るテレビ」を思い出す人が多いと思うが、”元テレ”終了後はパッとしない時間枠。
元テレの前にやっていた番組は、キャスター久米宏、コメンテーター横山やすしの「久米宏TVスクランブル」だった。福富達や渡辺みなみらも出演。1983年10月から1985年3月まで放送された生番組で、制作はオフィス・トゥー・ワン。終了後の1985年10月から放送されたテレ朝「ニュースステーション」(金曜版)の原型でもある。
金曜ステーションのように、その日のニュースよりVTRを使ったタイムリーな特集で構成する番組。”風が吹けば桶屋が儲かる”式の「今週の予言」、横山やすしが○×の判定を下す「日本全国美人妻」、「夢のハリセンおじさん」「何が悪いのよおばさん」など短いコーナーも目白押し。
やすしが放送禁止用語を発したり泥酔状態で出演したり、常に緊張感溢れる番組だった。大相撲に懸賞金を懸け「TVスクランブル」と書かれた垂れ幕が、NHKの相撲中継にどれぐらい映るか、また垂れ幕が土俵に登場している間に「TVスクランブル」と呼ばれる場内アナウンスは放送されるか、という実験企画も。今思い出しても実に面白い。
最近、生放送なのに緊張感のかけらもない番組が多いが、久米宏が復帰するなら「TVスクランブル」のように緊張感溢れる番組にして欲しい。20年前と比べると、8時台という時間帯は少し早いような気もする。Nステと同じ10時または11時台ならもっとよかったのに。

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