★文春も「ブラックジャーナリズム」ではないのか

週刊文春「人はそれをブラックジャーナリズムと言う 朝日新聞が武富士から受け取った『ウラ広告費』5000万円」という記事を読んで。

朝日新聞が文春の広告枠で「人はそれをブラックジャーナリズムと言う」部分を黒塗りし、文春側は「言論の自由を侵害された」とコメント。文春や新潮の広告が、朝日新聞で黒塗り・白塗り・伏せ字になるのはよくあることだが、すると文春は、「ウチは文春を批判する広告も載せますよ」と解釈していいのか。載せるとは思えないが。

週刊朝日の連載記事が、問題企業「武富士」に資金を出してもらった関係で、朝日新聞で武富士批判ができなくなっている、というのは確かに問題だが、文春も、10年ほど前「JR東日本労組」の批判記事を載せたために、JRのキヨスクから長い間販売拒否され、JRに謝罪して販売を復活させてもらった、という過去がある。それ以来、文春(のほかキヨスクに販売を依存している雑誌すべて)でのJR批判はタブーになった。当時、扶桑社「SPA!」も、田中康夫連載のJR批判で、販売拒否を食らったこともあった。

創価学会批判をする週刊文春も、今週号では、宗教団体「阿含宗」のタイアップ広告を、10ページにも渡って掲載。阿含宗からいくら貰ったのか。「PR」と書いてあれば、読者不在企画を載せてもいいのだろうか。

(追記)
JRの労組といえば、JR東日本の房総地区(内房線・外房線など)では、今では珍しくなった職員(千葉動労=「中核派」系)による「ストライキ」が、毎年春の「恒例」行事。千葉以外では全く注目されないニュースだが、間引き運転や運行停止など、地元民は大迷惑。

1985年11月に起きた、国鉄分割民営化阻止の「国鉄浅草橋駅焼き討ち事件」は中核派の犯行だが、当時の国鉄総武線などには、電車の車体に左翼的スローガンが職員によって殴り書きされるなど、利用者無視の惨状。

国鉄は、左翼系職員を房総半島に押し込め(「JR東日本」とは別に「JR千葉」という別会社に分ける案もあった)、1987年に分割民営化を果たす。理不尽な要求を繰り返すストライキもなくなったが、日本で千葉だけが20年前と変わらない状態。

左翼を忌み嫌う文春や新潮などの雑誌メディアは、いまだに地域住民に迷惑をかけている「千葉動労」も批判すべき対象だと思うが、全く触れないのは「JR」だから、である。叩くべき左翼は、朝日新聞やNHKだけではないはずだ。

JR東日本千葉支社のおわびhttp://www.jrchiba.jp/strike.html


お詫び
 国鉄千葉動力車労働組合のストライキにより、列車に運休や遅延が生じ、お客さまには大変ご迷惑をおかけいたしました。
 深くお詫び申し上げます。

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