全国初、ケーブルテレビ会社が廃業

Yahoo!ニュース。共同通信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040526-00000068-kyodo-entによると、岩手県の花巻ケーブルテレビが、資金不足などで7月いっぱいで廃業とのこと。ケーブルテレビの廃業は、全国初だそうです。
日本のケーブルテレビといえば、もともと農業用の有線テレビが母体になっていたり、山間部等の難視聴対策のために設立されたところが多いのですが、最近は多チャンネルやインターネット接続、CATV電話が売り物になっています。今後は、デジタル放送対応の設備に金がかかることもあり、花巻以外にも廃業する会社が出てくるかも。
ケーブルテレビのデジタル放送といえば、最大手のJ-COM関西局が兵庫県で、受信エリア外であるテレビ大阪地上デジタル放送を、再送信していることが問題になっているとか。テレビ大阪の受信エリアは大阪府限定なのにおかしい、と他局が反発。デジタル放送普及が第一なのに、足を引っ張ってどうするんだ、という感じもしますが、番組スポンサーとの契約上、反対せざるを得ないようですね。放送免許上、テレビ大阪の放送エリアは大阪府限定です。ビデオリサーチの関西地区視聴率調査も、テレビ大阪は大阪府限定のため”参考記録”扱いです。
松浦亜弥さんの出身地・兵庫県姫路市では、テレビ東京系列のテレビ大阪が映らないので、モーニング娘。が出演していた「ASAYAN」は見ていなかった、という話がありますが、隣県の岡山県や鳥取県のケーブルテレビでは、在阪局が見られるのを売り物にしているらしい。古くからケーブルテレビが発達していた長野県や山梨県でも、在京局を再送信しているので、地元新聞には在京局の番組表も載っている。慣例で認められている、これら”放送区域外再送信”もデジタル放送開始ともに消えて行くのか、と思うと残念な感じですね。
地方在住者の、東京のテレビが見たい、という希望を叶えるのには全局系列ごとに合併するか、BSデジタル放送でキー局の内容をそのまま再送信するしかないですが、スポンサーのことを考えると無理。ローカルスポンサー切り捨て、なんてあり得ないし。何かいい解決策はないのだろうか。

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