★東京・東村山に誕生する”タブーなき放送局”本放送開始

昨日発売の週刊文春「”タブーなき放送”を目指すFM局開設」。今月30日午後6時、東京都東村山市で開局するミニFM局「ひがしむらやまFM79」。
NPO法人「ひがしむらやまエフエム」が運営する。「営利目的ではないので、スポンサーの顔色をうかがう必要がありません。他のミニFM局のほとんどは第三セクターで、行政側の出す情報を垂れ流すだけ。それに対して私たちは”ヒモ”がつかない分、メディアとしてのプライドを持って放送します」と矢野穂積チーフプロデューサー。実際運営するスタッフは、地元ボランティアで、電波を発信する放送塔も、スタッフの自宅裏庭に建設。
このFM局を支える一人が、東村山で生まれ育ったジャーナリスト、乙骨正生。同局理事でもある乙骨氏は「今の新聞、テレビは官の情報を垂れ流す一方、言論や報道の自由を規制する動きが進行している」と語る。地域情報ばかりではなく、政治経済、映画などにおいても歯に衣着せぬ放送を心がける、とのこと。インターネットや全国の地域FM局にも番組提供していく予定。
創価学会ウォッチャーでもある乙骨氏は、創価学会に対しても”タブーなき放送”を宣言。「反創価学会に特化したラジオ局ではありませんが、公明党、創価学会は国内で大きな影響力を持っているので、活動をチェックするのは当然でしょう。私たちの放送に異論があれば、池田名誉会長でも秋谷会長でも、出演して反論してください」と。
以上が文春の記事の要約。
文春記事内で「この局はNPO法人が運営する。NPOのFM局認可は、この局が日本初だ」とあるが、2003年3月31日、京都市中京区でNPO法人によるコミュニティ放送局京都三条ラジオカフェ」http://www.radiocafe.jp/index.htmlが既に開局している。NPO運営のFM局は、ひがしむらやまエフエムに続き、今年の夏には山形県米沢市で「おきたまラジオコミュニティ」も開局するそうだ。
東京都西東京市の地域情報紙・週刊東興通信http://www.toukou-t.com/s_toukou/now/news_1.htmlの乙骨氏のコメント「ある局の音楽番組で、激しいリズムのロックを放送したところ、スポンサーからの『耳障りだ』という苦情で、放送を止めた例がある。自由な放送のためには、誰の意向にも左右されない独立した運営が欠かせない」。「営利目的ではない強みを生かし、歯に衣着せぬ報道で、自由な言論や表現をしていきたい。本当に必要な情報を市民に提供していく」と。
6月14日付けの東京新聞の記事によると、東村山には1984年から3年間、前身となるミニFM局が活動していたが、電波法の規制を受け廃局に。1998年にNPO法が施行され、営利団体ではないNPO法人でも放送局の開設が可能になると、すぐに監督官庁の総務省と開局に向けて協議を始めた。岡部透代表によると、同省が空き周波数を明示せず、自前の測定機材で実験を繰り返して自力で探し当てた、とのこと。NPOなら顔色をうがかうスポンサーもいないので「声を上げにくい時代だからこそ、市民がいろいろなことを考える上で必要な情報を自分たちの手で発信したい」と。
前出の矢野穂積氏は、朝木直子氏と「東村山市民新聞」http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/7869/index.htmlを運営する東村山市議会議員。朝木氏は、創価学会が関わっているといわれる「朝木明代議員謀殺事件」明代議員の娘。反創価学会、反公明党で知られています。

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