★元文春・花田紀凱編集長の新雑誌「WiLL(ウイル)」を読む

ワックマガジンズから本日創刊の新雑誌。今朝の産経新聞2面に広告があるが、定価が抜けているぞ(苦笑)。
文藝春秋と同じA5判サイズ。そういえば巻頭のグラビアやコラムなんかは文春みたい。花田さんは、月刊文春の編集長になりたかったのかも知れない?中身は、活字が大きくて産経の「正論」みたいだ。
「総力特集」は表紙にも銘打ってあるが中国関連。タイムリーだが、面白くないのでスルー。連載は、花田氏が編集長だった旧「編集会議」を引き継いだものが多い。編集後記で、連載の回数が進んでいるのは「前の雑誌から続いてきたからです」とあるが、これだけでは新しい読者に不親切。なぜ「編集会議」を降りたのか、あたりも書くべきでは。「メディア評論」も売りにしているのならば。
勝谷誠彦の朝日新聞評論「あっぱれ!築地をどり」は、勝谷氏の日記の焼き直しの体。対象を朝日限定にしないほうがよかったのでは?
勝谷氏にとって花田氏は、文春がかつて発行していた写真週刊誌「エンマ」(当初は隔週誌。岡田有希子死体写真掲載で有名)の先輩編集者。「週刊文春」で花田氏は編集長に。そしてナチス関連記事で廃刊になった「マルコポーロ」で花田氏の後を追い退社。
花田氏は文春退社後、ライバル朝日新聞の新女性誌「uno!」の編集長に。創刊時は話題になったが売上が伸びず休刊、花田氏は角川書店の情報誌「メンズウォーカー」編集長に。「東京ウォーカー」とたいして変わらない内容だった同誌を、読み物中心の雑誌に変身させるが経費の割に売上が伸びず休刊、花田氏は「宣伝会議」に移籍。映画雑誌「映画館へ!」出版業界向けの「編集会議」編集長を務めるが会社の方針に合わず退社、今回の「ワック」へ。
「ウイル」という誌名は、昔中央公論が出していた女性誌と同名。「遺言」「遺書」という意味もあるそうだ。今後は西原理恵子など文春時代からの連載陣が加わると思うが、花田氏を知らない世代にもアピールするのは、難しそうな感じがする。長く続くといいのですが。
マンスリーウイルhttp://web-will.jp/index.html

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