★閉鎖されたはずの「タレント写真違法販売サイト」が復活している

タレント事務所から”販売差し止め”を食らった「違法サイト」が復活していた。

今年2月24日、KinKi Kidsらタレント17人が、タレントの写真をネットで無断販売していたオークションサイトに対して、販売禁止などを求め東京地裁に仮処分を申請。申し立てが通り、サイトは閉鎖された。

閉鎖された「違法サイト」は、東京・新宿区内のサイト管理・販売人が運営していたオークションサイト「アイドルマスターオークション」。

ユーザー登録した会員に、無断で撮影したりマスコミ会社から流出したタレント生写真やフィルムなどを販売していた。タレント事務所は、昨夏から警告書を管理人に送付していたが、管理人は全く応じず。裁判所の審尋にも出席しなかった。

この管理人が、月刊誌「サイゾー」2005年4月号で、インタビューに答えている。

「ダメージなんて全然ないよ。この程度の民事事件でイチイチ金を払う裏ビジネスの人間なんていないでしょ(笑)。損害賠償なんかになる前に、とっととサイトを閉鎖して、名前を変えて別のサイトを始めるだけ」

「実際、オークション登録者は1000人を超えていたし、今回の騒動で新聞、テレビが取り上げてくれたおかげでアクセス数もすごいことになってた。今のところ会員は知り合いがやってる別のサイトに紹介したけど、またすぐ再開するよ。『一緒に組みたい』って申し入れも殺到してるしね」

「だいたい、大手マスコミだけに情報や写真をタダで独占させてるのはおかしくないですか?各新聞社は記者会見で撮った写真を、本人の許可なく1枚1万円以上の高額でほかのマスコミに売りつけているんですよ」

オークションサイトの正当性を語る管理人。「アイドルマスターオークション」は「アイドルフリークオークション」と名を変え、旧サイト閉鎖後まもなく復活。今のところ、サイトにはあまり活気がないようだが、オークション参加者が増えてきたら、タレント事務所側も黙ってはいないだろう。

サイトで売られている写真は、最近雑誌でも見かけなくなったアイドルの通学姿などの盗撮もののほかに、マスコミしか撮影できないはずの、記者会見やコンサートでの写真など。

写真の解説文には「カメラマンから譲ってもらった」などと明記されているが、マスコミの社員カメラマンが、社に無断で写真を横流しする行為は懲戒もの。会見写真なら、立ち位置などからカメラマンも特定できる。カメラマンが自分の意志で流出させたものでないなら、盗品の可能性もある。

コンサート会場周辺や、町中の雑貨店で堂々と売られている違法商品。このような業者を根絶させるには、「バッタものは買わない」という意識を、各々が持つしかないのだろう。


アイドルフリークオークション
http://www.idolfreak.net/auction/start.shtml

2005年3月19日★アイドル生写真販売サイト管理人「大手マスコミだけに写真を独占させるのはおかしい」
http://tvmania.livedoor.biz/archives/16729247.html

2005年2月24日★無許可でタレント生写真を販売していたサイト、今日にも閉鎖か?
http://tvmania.livedoor.biz/archives/14985858.html

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