★「週刊新潮 創刊号復刻版」を読む

「しゅーかんしんちょーは、あしたはつばいです」
パララン、ラパララララ…のCMでおなじみの(もう既にやってないか)週刊新潮が、創刊50周年を記念し、1956年(昭和31年)2月6日発売の創刊号を復刻。広告以外すべて当時のまま。

50年前の誌面だから古臭いが、雰囲気は今とあまり変わらない感じ。今もある「掲示板」もそのまま。掲示板の中に”鼻ツンボ”なる、今は使えない言葉が掲載されているのも、当時の様子が窺える。

広告が、すべてスポンサーのサントリーの最新広告に差し替えられているのが至極残念。広告こそ時代の鑑であり、当時の雰囲気を知るのに最適なのだが、仕方ないのかな。

文春新書「週刊誌風雲録」(高橋呉郎)にも詳しく書かれているが、創刊当時は、週刊誌といえば新聞社発行のものしかなく、文芸出版社が週刊誌を発刊するのは、編集も印刷も流通も大変だったようだ。

週刊新潮など総合週刊誌の読者も高齢化。今の若い世代が年を取ったら、このような総合週刊誌を読むようになるとは考えられないので、週刊新潮もせいぜいあと20年ぐらいの命かな、とも思いますが。

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