★茨城・鹿島鉄道、来年4月にも廃止へ

今朝の各新聞サイト（茨城版）によると、茨城県の私鉄・鹿島鉄道が、親会社・関東鉄道からの援助打ち切りを理由に、来年3月末での廃線を国土交通省に届ける予定、と発表。沿線自治体の石岡市や鉾田市などは反発、とのこと。

鹿島鉄道（1924年開業）は、1979年に関東鉄道から分離。2002年、航空自衛隊百里基地（小川町）への燃料輸送などの貨物営業廃止で経営が悪化。昨年のつくばエクスプレスの開業で、親会社の関東鉄道も業績が悪化し、鹿島鉄道への支援打ち切りを通告。

鹿島鉄道は、私も何度か乗ったことがあるが、ローカルムード満点な鉄道。廃線の話は、会社が分離する頃からあり、今まで持ちこたえたのはある意味奇跡では、という声も。地元高校生を中心に、「かしてつを残そう」運動が展開されているが、高校を卒業して運転免許を取得すると、まず鉄道には乗らなくなる、のが実情。

茨城県の私鉄は、1987年4月1日（国鉄民営化の日）に、鹿島鉄道と同じく関東鉄道系の筑波鉄道が廃止され、2005年4月1日には、日立製作所系の日立電鉄が廃止。鉄道の廃止は名残惜しいものだが、今後業績が回復するとは思えないので、諦めるしかないだろう。
（写真は、20年前の1986年に、鉾田駅で撮影した鹿島鉄道の気動車）