★ゲンダイ「つまらないメディアは消えたほうがいい」に失笑

今日発行の日刊ゲンダイが1、2面で、公取委の「特殊指定」廃止案に国会議員も巻き込んで反対する新聞業界を批判。「特殊指定廃止反対」を主張する新聞と、その支配下にあるテレビ局を批判し、マスコミは自由競争にするべきだ、つまらないメディアは消えたほうがいい、と主張している。

日本雑誌協会所属の日刊ゲンダイ(雑誌扱い)だが、宅配は東京新聞取扱店など新聞販売店に委託している。ゲンダイの記事にも、新聞業界が主張する「宅配制度が崩壊の危機」には触れていない。

また、公取委は、新聞同様「教科書」の特殊指定廃止も検討しており、明治時代から続いている、教科書専門の取次会社の存在も無用ではないか、と踏み込んでいるのだが、教科書会社をはじめ出版業界は、特殊指定廃止に大反対。ゲンダイでは全く触れていない。

週刊文春や、元文春・花田紀凱の雑誌「ウイル」も、この「新聞の特殊指定廃止反対」を批判しているが、ゲンダイ同様「教科書問題」は無視。出版は「大マスコミ」(ゲンダイ)でないからOK、ではおかしいだろう。

「つまらないメディアは消えたほうがいい」と言うゲンダイだが、主な読者である団塊の世代が社会の第一線から退場すれば、大打撃を受けるのがゲンダイなど夕刊紙と、文春などの週刊誌。若い世代から見ると既に「つまらないメディア」である。

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