★とくダネ!「路線バス廃止」について考える

今朝のフジテレビ「とくダネ!」で、最近廃止が相次いでいる「路線バス」について特集。不採算路線の廃止を決めた横浜市営バスと、鹿児島県鹿屋市(作家・大石英司氏の出身地)のケースを対比。

横浜では、市が開いた説明会で市に詰め寄る市民(プロ市民?)の姿。営利優先でいいのか、というようなことを言っていた。廃止路線は、坂の多い区間であり、外に出られなくなる、という老人。

鹿屋では、民間企業・鹿児島交通(鹿交)が、過疎路線の廃止を打ち出した。インタビューを受けるおばさんの後方に、無人状態で走るバス。バス内の映像では、乗客のお婆さんたちに廃止について聞くが「(廃止されても)何かが(代用手段として)来る」と達観する婆様。

民間企業が赤字に耐えられなくなり、バス路線を自治体に移管するケースも紹介。都内を走る、六本木ヒルズ付近の「ちぃバス」(港区。運行は富士急に委託)や渋谷区の「ハチ公バス」など。横浜市は自治体なので、他への移管は難しいだろう、とのこと。

バスや鉄道廃止で、必ず出て来ることとして「通学ができなくなる」「病院に行けなくなる」があるが、それぞれスクールバスや送迎バスなどを走らせればいい話。空気を運んでいるのに、ふだん使わない者が「廃止反対」を唱えるのはおかしい。

番組では、横浜市営バスの運転手が年収1000万円以上の者もいる、ということにも触れる。お金の問題ではない、合理化などで運転手の負担が増えている、と結論。

横浜市交通局といえば、当分は大赤字必至の地下鉄新線開業も控え、バスも含めて合理化は必須条件だが、自治体が地下鉄を運営するのは限界では?という声もある。

以前、東京都交通局も、都営地下鉄の売却を営団(現・東京メトロ)に打診したが、大赤字の大江戸線があるので断られた、という話も。利用者にとっては、事業者一元化された方がいいに決まっているが、見通しが甘かった東京都が悪い。

大都市圏は民間に任せ、過疎地域は地元自治体が運営する、というのが、これからの公共交通の姿なのかな、と思った。

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