★「あるある捏造問題」週刊朝日の取材に下請け制作会社「あなたたちは曲げて伝えますからね」

首都圏ではきょう発売の週刊朝日「独走追及第3弾!捏造あるある大事典II納豆ダイエット おわび放送もデタラメだった!」より。

●21日に放送された関テレ「おわび放送」でも、「納豆にはダイエット効果がある」説には根拠がある、と言った関テレ。謝罪放送でも名前が使われた中津川研一・昭和女子大学教授、放送後に関テレに抗議

●昨年7月30日放送の「世界が大注目!納豆で若返る方法」も悪質な捏造番組だった。番組内でコメントが紹介された、イギリス食品総合研究所のアンソニー(番組内では”アントニー”と紹介)・マイケル氏、コメント内容を全面否定

●アンソニー氏を取材したのは、日本テレワークの下請け「エスエスシステム」社の社員1人と通訳。取材は7月11日に行われ、事実ではない「納豆の若返り効果」について、執拗にアンソニー氏に言わせようとするエス社スタッフ。インタビュー担当で、英国在住でテレビロケコーディネーターの通訳「捏造する会社と事前に知っていたら一緒に仕事しなかった」

●1月25日、週刊朝日記者2名がエス社を訪れ、その場に居合わせた女性に、取材に関わった2氏への取材を申し込んだら「そういったことは全部、関西テレビを通すことになってますよね」と一方的に会話を打ち切ろうとし、なおも取材を申し込むと、警察に通報されてしまった。会話の途中、この女性が言い放った言葉。
「あなたたちは曲げて伝えますからね」

全国納豆協同組合連合会(全納連)では、納豆PRのために、5年前から広告代理店「アイ・エム・ピー」とPR代行の契約を結び、ネット上に「納豆PRセンター」を開設

●アイ社の社員で納豆PRセンター「広報担当」緒方則行氏に聞く。PRセンターは、納豆PR用の「学者」約20人を抱え、「納豆研究奨励金」などを投じて研究を委託。成果はニュースリリースで流し、テレビで取り上げてもらう。エス社や、同じく制作会社「アジト」からの依頼に、お抱えの学者の紹介や、資料や情報を提供。今回の捏造について、関テレには抗議せず。緒方氏「…(テレビ局とは)今後も関係がありますから」

週刊ポスト1月26日号「納豆の”ダイエット・パワー”には驚いた!」という特集記事に登場した、納豆ダイエットでl結果を出したという「横浜市在住の男性」は、アイ社の緒方氏だった。最新号で「番組内容を事前に流通業者に流していた」と槍玉にあげる週刊ポストだが、その情報を流した本人が、ポストに登場していたのだ。ポスト編集部「ご本人の希望により肩書等は記載しませんでした」

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番組制作のひどい実態に加え、週刊誌の杜撰さもバラす興味深い記事だった。次号も期待。

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