★現役芸能マネージャーが語る「辻加護ミキティ問題」を読んで考える

発売中の月刊誌「サイゾー」の記事「辻・加護・ミキティ問題の是非は!?マネージャーが語る”芸能人の恋愛”」。3人の芸能プロマネージャーが、タレントや芸能プロ、メディアについて語っているが、なかなか興味深い内容。

加護亜依の件】
●所属事務所・アップフロントの対応がお粗末。事実であっても、事実と認定してはならない
●二度目の発覚で解雇、は意味不明。山本圭一のように一発でクビ、ならまだわかる
●世間は加護ちゃんの喫煙は無しで辻ちゃんの妊娠は有り、だがそれはおかしくないか
●未成年の喫煙は法律違反だから悪いが、舞台のドタキャンは最大のご法度
●周囲に迷惑をかけながら「妊娠しました。祝福してください」なんて人を馬鹿にしている
●妊娠発表直後、アップフロントのマネージャーが、辻ちゃんを取り上げてくれるようにある週刊誌に売り込み。タレントを短期的な商品としてしか見ていない
アップフロントは現場でのガードは厳しいが、プライベートはほったらかし、タレント側のプロ意識も売れないタレント並み。芸能界で頑張ろう、という意志が感じられない

【芸能プロとメディアとの関係】
●最近、「フラッシュ」が多くの芸能プロから総スカン状態になっている
●多くのスクープ写真がストックされている写真週刊誌編集部だが、芸能プロに仁義を通して掲載を見送るケースも
●フラッシュは、デスクだった田原章雄が女性自身に異動後、新編集長の米沢仁次以下、部数回復のため”お宝写真”に手を付けるように。他誌も追随する
●一時的に部数を伸ばしても、大きい事務所はもう仕事をしたがらなくなる。結果的にはマイナス
●加護ちゃんのように、結果的に回復不可能な社会的制裁を加えるのは、社会正義でもなんでもない。犯した罪と制裁のバランスが取れていない

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最近立て続けの、加護ちゃん辻ちゃんミキティのケースに加え、過去の矢口真里のモー娘。脱退、松浦亜弥変装熱愛、安倍なつみ盗作騒動など、アップフロントの対応は実におかしい。
未成年の喫煙は確かに法律違反ではあるけど、過去の写真をブブカに掲載された安倍麻美(ナベプロ)のように、ファンの前でごめんなさいすれば済むようなレベル。未成年者に与える影響云々は過大評価というか自らを買いかぶり過ぎ。多数の人々に迷惑をかけた、辻ちゃんをクビにするなら筋が通るが、おめでたなのにクビなんて、という反応を恐れているのなら情けない。
ミキティや矢口のモー娘。脱退は時代錯誤で論外だが、脱退後の矢口の活躍ぶりを見るとむしろプラスになった?
なっちの盗作騒動は、責任をすべてタレント一人に押し付けるという、酷い解決方法。盗作と言われる出版物を出したスタッフ全員が責任を取るべきだが、なっちの芸能活動謹慎、創作活動禁止という処分は理解不能。

芸能マスコミについて。確かに、提灯記事しか載せず、事務所にとって都合の悪いことには触れないのは問題だが、フライデーや週刊現代のように、致命的な写真を”スクープ”として掲載するのは、あまりにも酷い。タレントが記事を苦にして自殺でもしたら、死体写真を載せたりするのだろうか。
フライデーは、まだ一般人の人権には気をつけているようだが、フラッシュは、ウィニーで流出した一般女性の裸写真を袋綴じで何度も掲載するなど、ブブカより酷い内容。ネットで散々出回っているから載せてもOK、という感覚は異常。自分の裸がネットのみならず、書店やコンビニで売り物になっている、という現実に堪えられる女性はいるのだろうか。編集者は、自分の身内が写っていても載せますか?
スキャンダル報道も、掲載する前に、果たして相手が堪えられるかどうか、を考えてからにして欲しい。また読者や広告主も、モラルのない雑誌には、金を出さないように。(了)

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