★淘汰されるテレビ情報誌…小学館「テレパルエフ」8月で休刊決定

小学館発行のテレビ情報誌「telepal f」(テレパルエフ)が、8月24日売りの10月号をもって休刊することが決定。小学館に確認しました。

「テレパルエフ」の前身「テレパル」(1982年11月創刊)といえば、全盛期は100万部の部数を誇った、個性的なテレビ情報誌。芸能ミーハー路線の他誌とは一線を画し、編集部の、いい番組を紹介したい、というこだわりがうかがえる内容だった。

雑誌のキモである番組表も、他誌は新聞と同程度の内容だが、テレパルは、ひとりでも多く出演者やスタッフの名前を載せる主義だったそうで、情報量は他誌を圧倒していた。映画解説やビデオ録画情報も、一見過剰に思えるほど、情報満載だった。

90年代後半、表紙がタレントのイラストから写真になり、ロゴが変わり、他誌と代わり映えしない内容にリニューアル、部数も40万部にガタ落ち。2002年9月に、兄弟誌「Mテレパル」(2000年創刊)とともに休刊。両誌の後継として、「テレパルエフ」は、女性向けの月刊誌として、中高年向けの「テレビサライ」(2004年休刊)とともに創刊した。

小学館は、テレビ情報誌からは撤退する方向だそうで、のべ25年間続いた「テレパル」ブランドも終焉。他にも休刊がささやかれている雑誌がいくつかあり、「テレビ情報誌」というジャンル自体、かつての「FM情報誌」のように、市場から退場することになりそうだ。


テレビ情報誌年表
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