★週刊新潮「”8時間勤務”ならストも辞さない”日本テレビ労組”」で窺うテレビ局の未来

きょう発売の週刊新潮より。

●日テレ関係者の話。
会社側が新しい賃金制度や労働条件の改定を提案。人件費の圧縮だが、組合が提案を拒否、4月25日に小規模な時限ストライキを打った、とのこと。
●会社が組合に突き付けた条件は…勤務時間を、それまでの1日7時間労働を、一般企業なみの8時間にする、というのが最大の争点。一歩も引かない日テレ労組。ちなみに、日テレ社員は40歳前で年収1400万円超
●日テレ組合員の話。
日テレは、視聴率で業界2位にもかかわらず、年収ベースはフジテレビはもちろん、テレビ朝日よりも低く、40代ではテレビ東京より低い。経営陣は”視聴率トップを奪回せよ”と言うなら、待遇もトップにしてもらいたいものだ、と。
●日テレ労組、会社が譲歩しなければ、5月末から6月初旬にも全面ストライキに突入予定
●日テレに聞いてみたが回答得られず
(新潮社と日テレは係争中)

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テレビ局のストライキといえばTBSが有名(アナウンサーが唐突に画面から消える)だが、日テレもいまだにやっているとは。
フジテレビの「経費削減」は、全社的節電や湾岸スタジオ見学中止、今年で最後(予定)の「お台場冒険王」の話などが報じられているが、社員の給与には手を付けず。過去の「制作部門分社化」の失敗が、いまだに尾を引いている?

10年ぐらい前は、地方でテレビを見ていると、番宣スポットが延々続いて驚いたりしたものだが、最近は、ゴールデン、プライムタイムのキー局でも、番宣、AC、コーワ、ハウスが目につき、広告枠が売れていないんだな、と思う。朝の情報番組の芸能コーナーでは「新作CMが届きましたー」と、大スポンサーのCMを無料放映。

視聴者の「CM飛ばし視聴」が恒常化し、スポット中心のスポンサーが撤退。「CM飛ばし」できない「番組タイアップCM」がますます増えるかも。

いつかの「ズームイン!!SUPER」で、大学生人気企業ランキングに、放送局はフジテレビしか入っていなかった、という結果を紹介し、辛坊治郎解説委員が「テレビ局はもうダメかも知れないね」と言っていたが、10年後、テレビ業界はいったいどうなっているのだろうか。少なくとも、ストライキをやっている暇はない、と思う。

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