★鉄ヲタ雑誌「鉄道ジャーナル」がWikipediaの記事を剽窃

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鉄道趣味雑誌の老舗「鉄道ジャーナル」(RJ)11月号のおわび。


「鉄道ジャーナル」2008年9月号掲載記事における不適切な記述について。

おわび

「鉄道ジャーナル」2008年9月号掲載の「阪和線の快速サービス」において、文中の数個所にわたり、インターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア(Wikipepia)」のいくつかの項目における記述に酷似した個所がありました。

このことは編集部としても不適切な複製であったと認識しており、きわめて遺憾です。

この記事は外部のフリーランスのライターに執筆を依頼し作成したものですが、編集部といたしましても、記事の品質のチェックが行き届かずかかる事態を招いたことに関しまして、読者の皆様に深くお詫び申し上げます。

今後、このような事態の再発防止に努めてゆきたいと考えております。ご理解賜りますようお願い申し上げます。

2008年9月13日
 株式会社鉄道ジャーナル社 鉄道ジャーナル編集部

※ ほぼ同じ内容で、鉄道ジャーナル11月号にも掲載しています。


鉄道ジャーナル9月号(通巻503)特集:京阪神都市圏快速サービス「アーバンネットワーク 異色の電鉄型郊外路線 阪和線の快速サービス 長岡靖久/山本昌史(48〜59)」における、ライター・長岡の書いた記事が、Wikipediaの「阪和電気鉄道」の記事を丸パクリ、とのこと。誌面では、長岡の氏名も表示。

私はこの記事を読んでいないので比較できないのですが、2ちゃんねるの鉄道板によると、RJ9月号発売(7月19日)直後に「剽窃ではないか」と指摘があり、いつ認めるか注目されていた。Wikipediaからの剽窃は、同じ鉄道趣味誌「とれいん」にもあったそうだが、こちらは認めず謝罪していない、とのこと。


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出版不況で、総合月刊誌などが次々廃刊、週刊誌や漫画雑誌も青息吐息の現状の中、趣味の雑誌は比較的不況の影響が少なかったが、ウェブ丸写しの記事を載せるとはお粗末。RJは部数減が進んでおり、一層読者が離れていくだろう。

Wikipediaの鉄道関連の項目は、やたら充実しており、もう鉄道雑誌は不要か、という感じもするが、雑誌が衰退すると、雑誌で書かせてもらえない「鉄道ライター」(川島令三など)が、「トンデモ本」の単行本を次々出版し、「トンデモ」説が定説になってしまう、と危惧する鉄道ファンもいる。

鉄道ブーム(ホントにブームなのか?)に乗って、「一個人」などオヤジ雑誌が鉄道本を出したりしているが、内容は、データが不正確などヒドイものが多い。もっとも、良書が売れるとは限らないのが出版の世界。このまま衰退するのだろうか。

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